お米のストーリー
昔、品種の概念のない時代。天候リスクを回避するために違った生育をする複数のお米を同時に種まきして育てる農法を行っていた生産者があったそうです。
例えば猛暑の年にちゃんと育つ稲と冷夏の年にちゃんと育つ稲を一緒に育てると、その年の天候がどちら側に振れても、どちらかの稲が収穫でき不作を免れる。大昔の農家の知恵といえます。戦後、品種の交配が進み新しい品種が生まれてくる中、使われなくなった農法です。
神田さんの「あまたのめぐみ」は現代的な解釈で挑戦的な試みとして昔の米農家の知恵を現代風に工夫し、なんと50種類の食用品種を同時に育て、良食味の玄米食専用米として栽培に成功しました。
品種の中には古代米といわれる品種、特に香りが強い品種、青い色の品種などをあえて混ぜるて栽培されています。
食べ方は雑穀を混ぜて炊くように炊飯するのがおすすめです。50種類の品種の内の半分の品種はもち系の粘りの強い品種ですので、香りよくもっちりおいしくなります。
市販の黒米や雑穀は割高で販売されることが多く、生産者と栽培方法は判るものはほぼ無いと思われますので、出所と栽培方法の確かさとしては、これ以上のものはないと思われます。